名探偵コナン第15話「消えた死体殺人事件」のあらすじ・感想

どんな話?

となりのクラスのヒロキくんから、猫探しを依頼された少年探偵団。血まみれの猫を見つけた家に入ると、浴室に突っ伏した男の死体を発見した。
すぐさま通報し、駆けつけた目暮警部が隅から隅まで家を捜索するが、死体は消えていた。警察は子供のウソと判断し、引き揚げてしまうが、
死体を見ている少年探偵団は、夜になって捜査を再開。無事死体を発見し、汚名を挽回することはできるのか!?

みどころ

#サイコパス

この事件、よくよく考えると気味の悪い話なんですが、とにかく犯人のサイコパスっぷりがみどころです。
コナンの推理で追い詰められてからはゴルフクラブで小学生を追い回すわ、変装と自分の見境がなくなるわ、とにかくラストの展開がすさまじい。
普段温厚そうに見える人物が、過去の心理的なストレスで狂気をまとっていく様は、現実に置き換えるとゾッとする(けどありえそう)お話でした。

#仮面ヤイバー

ヒロキくんの猫探しの依頼料は、仮面ヤイバーの幻のハイパーゴールデンカード。ついに仮面ヤイバーが登場します。
ヤイバーとは、青山剛昌先生の過去作品、「YAIBA」からもじってつけらたもの。
YAIBAもコナン同様、週刊少年サンデーで連載されていた格闘マンガです。ちなみにアニメ版の刃(やいば)の声も、高山みなみさん。

#電話

事件のトリックのカギを握るのが電話なんですが、この話に出てくる公衆電話、携帯電話、家の固定電話、いずれも時代を感じさせますね。
今や東京では街中で緑の公衆電話を見ることも少なくなってきました。目暮警部に電話するときは110番なんでしょうかね?
また携帯電話も、今あるスマホではなく、いわゆるトランシーバー型の大きいタイプ。電波を受信するため、アンテナがついていますね。
家の固定電話も、どんどん少なくなっているのでは?

青山先生は、以前インタビューで時代を感じさせるものはできるだけ描かない、という話をされていました。
例えばルーズソックスなど、流行り廃りがあるものは、後から読んだときに違和感があるので極力避ける、という方針らしいです。
現時点(2019年1月)ではコナンの世界自体、新一が小さくなってから約2年弱のタイムラインですしね。
過去のエピソードでときたま時代を感じさせるアイテムが出てくるので、それに注目してもおもしろいと思います。