名探偵コナン第25話「偽りの身代金誘拐事件」のあらすじ・感想

どんな話?

蘭の同級生・直子が誘拐され、ふ頭で身代金の受け渡しが行われる予定だったが、警察の存在に気づいた犯人は直前に取引を中止。
しかし誘拐犯の車は、逃走途中に海へ転落してしまう。引き揚げた車の中に、犯人と直子の姿はなかった。
直子の父親で会社社長である武居勝彦の自宅で、秘書の花井亜希子を紹介される小五郎たち。幼くして母親を亡くした直子は、亜希子を本当の姉のように慕っていた。
亜希子といっしょに転落現場を訪れたコナンと蘭は、事故当時対岸に不審なクルーザーがいた事を突き止める。停船中の持ち主不在のクルーザーを調べると、ダイビングの道具があった。
犯人と直子が生きているのでは?と推理するコナン。一方娘が死んだと思っている勝彦は、小五郎に依頼していた調査の中止を決めてしまった。
あきらめきれないコナンは、小五郎をけしかけて勝彦へ調査再開を申し出る。しかしそれを聞いた勝彦は、キャンセル料を払って小五郎を追い払ってしまう。
態度の急変を不審に思ったコナンはひとり屋敷に潜入。犯人から再度身代金受け渡しのアプローチがあったことを確認した・・・。

みどころ

#復讐パターン

名探偵コナンでよくある「復讐パターン」。対象の社長あるいは金持ちが過去踏み台にしてきた家族の生き残りによって、誘拐、脅迫、命を狙われることになります。
犯人である家族の生き残りは、それまでの人生を「復讐」に投じており、たいていは対象の家族や会社に潜入しているのです。
ストーリーのテンポや週刊連載という制約のため、対象者は悪者であることが強調されていて、「復讐されてもしょうがないよね」的に描かれることがほとんどですが、
逆恨みされるほどのことをしたのか、判断できるほどの材料がないこともしばしば。
ともあれ本来被害者である彼らは、(コナンくんのおかげで事件解決に至ったケースでは)自らの過去を振り返り、つぐなうきっかけを与えられたとも言えます。
本ケースでも、「娘か会社か」という究極の選択を強いられ、会社を選んでしまう対象者は、犯人に焼き殺されそうになります。
会社が倒産してしまえば、路頭に迷う従業員とその家族も多いはず。そう考えると、社長として会社を選択することが一方的な悪なのか、ちょっと考えさせられます。
結局のところ、犯行動機は”私怨”であり、それを正当化する側面だけを見せられているに過ぎないのかもしれません。

#ひとこと

何度見てもやるせなさを感じる事件です。。

コナンクイズ(答えはぜひアニメで見つけてください!)

1.犯人のワンボックスカーのナンバーは?? A:品川88 す 1234
2.犯人から送られてきた新聞の日付は? A:1996年(平成8年)7月21日日曜日

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