名探偵コナン第44話「堀田三兄弟殺人事件」のあらすじ・感想

どんな話?

小五郎と蘭、コナンは、山道で車が故障して困っていた男性を、彼の別荘まで送っていった。彼は堀田重工の会長・堀田耕作で、その日は彼の誕生パーティが開かれることになっていた。
参加者は、堀田の3人の子供たちと、別荘の管理人である山内氏のみ。耕作氏の申し出により、小五郎たちもパーティに参加することになった。
堀田家の子供たちはいずれも父親と確執を抱えており、食事の席で兄弟喧嘩を始めてしまう。険悪な雰囲気の中パーティは終わり、それぞれが自室に戻ることになった。
突然、耕作氏の寝室が爆破され、耕作氏は死亡してしまう。現場を調べたコナンは、爆弾がウイスキーの箱に仕掛けられていたと推理する。
リビングでは、兄弟同士で犯人捜しが繰り広げられていた。それぞれ動機を抱えており、互いに疑い合う。
そんな中、山内氏の証言により、ウイスキーの送り主が次男の良二であることが判明。急いで良二を探すが、別荘内には見当たらない。外へ出ると、すべての車がパンクさせられていた。
良二の犯行だとすると、なぜ自分の車もパンクさせる必要があるのか?真犯人の目的が全員を別荘に閉じ込めることだとしたら、事件はまだ終わっていないのかもしれない。。。

みどころ

#復讐パターン

コナンでは頻出の復讐パターン。今回は、自殺した息子の復讐です。
以前は狙われた被害者を悪役に仕立てすぎ、と批判しましたが、今回は被害者自身も過失があります。
ピアニストのタマゴだった息子は、堀田家の長女である文子との結婚を許してもらうため、耕作氏を訪ねます。そこで結婚に反対されるばかりか、
ピアニストの命である指を踏まれ、永遠に演奏できないケガを負わされました。その結果、失意を感じ自殺してしまった、というのがこの事件のきっかけです。
当時婚約者だった文子もキーマンです。彼女が父親と不仲である理由や、大切にしているペンダントなど、文子の心情を考えながら、この悲しいドラマを観ていただきたいです。

#ひとこと

この話は割りと好きなのですが、犯人が事件を重ねそうになるのを、コナンが未然に防いでくれるところです。
悲しみの連鎖を断ち切り、少なくとも誤解のひとつを解くことができた、という意味で、犯人にとっても救いがある話だったと思います。
そして小五郎の空気の読めなさ。。。

Huluで名探偵コナンを観る(Huluへ飛びます)